インドのEPF(従業員積立基金)計算式の解説
インドのEPF制度は、従業員と雇用主(会社)の双方が「基本給+物価手当(Basic Salary + Dearness Allowance)」に対して一定率を積み立てる制度です。
1. 拠出割合の内訳
一般的に、従業員側が12%(およびVPFでの追加拠出)を支払い、雇用主側も合計12%を支払います。ただし、雇用主拠出分は以下のように分割して管理されます:
- 雇用主EPFアカウント宛て: 給与の 3.67%
- 雇用主EPS(年金基金)宛て: 給与の 8.33%(毎月上限は15,000ルピーベースの1,250ルピーまで)
2. EPS年金の受給額算出
勤続年数が10年以上になると、定年退職後に毎月の固定年金(EPS)を受け取る権利が発生します。一般的な簡易計算式は以下の通りです:
毎月の年金受給額 = (年金計算用給与 × 勤続年数) ÷ 70
※年金計算用の給与は上限15,000ルピー、または実際の平均給与等によって政府規則が適用されます。
EPFで得られる利息は非課税ですか?
原則非課税ですが、2021年度の税制改正により、従業員本人の年間拠出額(EPF + VPF)が2.5万ルピー(雇用主の拠出がない場合は5.0万ルピー)を超えた場合、その超過分に対して発生した運用利息は個人の税率スラブに応じて課税対象となります。
会社を転職した時、EPFアカウントはどうなりますか?
個人のUAN(ユニバーサルアカウント番号)は生涯共通です。転職した際、新しい会社に対して既存のUANを通知すれば、オンライン上でこれまでの積立残高を新しい雇用主のアカウントに簡単に移管できます。
任意の上乗せであるVPFは何のために使われますか?
VPF(Voluntary Provident Fund)は、法律で定められた12%を超えて自分の意志で上乗せ積立する制度です。EPFと同じ非常に高い複利金利が適用されるため、ノーリスクで退職時の貯蓄を最大化させることができます。
退職する前にEPFを引き出すことは可能ですか?
はい。住宅購入、結婚、医療費、教育費などの特定のライフイベントにおいては、一定の条件を満たすことで非課税で一部途中引き出し(Partial Withdrawal)を行うことができます。ただし、途中で引き出すとその分の複利効果が失われるため、最終満期額は減少します。