CAGR(年平均成長率)の基礎知識と正しい使い方
CAGR(Compound Annual Growth Rate:年平均成長率)は、投資信託や株式の運用実績、あるいは企業の売上・利益の成長性を評価する際に最も広く利用される指標です。 複数年にわたる成長を「毎年一定の複利ペースで均等に成長した」と換算することで、年度ごとの変動に惑わされず本質的な成長速度を把握できます。
1. CAGRの計算式と仕組み
CAGRは以下の幾何平均の計算式によって求められます:
CAGR = ( 最終金額 ÷ 初期金額 ) ^ ( 1 ÷ 経過年数 ) - 1
例えば、5年前に300万円で購入した投資信託が現在500万円に成長した場合:
CAGR = (500 ÷ 300) ^ (1 ÷ 5) - 1 = 約 10.76% / 年 となります。
2. 単純平均(算術平均)とCAGR(幾何平均)の決定的な違い
| 指標 | 計算方法 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 単純平均利回り (算術平均) | 各年のリターンを合計して年数で割る | 下落時の複利影響を無視するため、実際のリターンより過大評価されやすい。 |
| CAGR (幾何平均・年平均成長率) | 期初から期末までの複利成長速度を算出 | 投資家の手取り資産の増減と完全に一致する最も正確な指標。 |
3. CAGRを活用したビジネス・投資の目標設定
当シミュレーターの「3. 目標CAGR逆算」機能を使うことで、「10年後に資産2,000万円を達成するには、年率何パーセントの利回りで運用する必要があるか」や、「3期後に売上10億円を目指す場合、年間何パーセントの売上成長率(KPI)が必要か」を瞬時に逆算できます。